子ども達に繋ぐ塩おむすび

塩むすび【禅】の会 会長 石川 善一

第675回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 子ども達に繋ぐ塩おむすび 』
講話者:塩むすび【禅】の会 会長 石川 善一 氏

 日本人は一万年もの歴史の中で食を育んできた。その中で神話にルーツを持つ天皇家では、二千年以上前から神棚にも毎朝お米、塩、お水を備える。これが何千年も続いてきた。

 倫理法人会では元とつながるということを大切にしている。今回の講師はおむすび禅の会会長の他に、神食師という耳なれない肩書きを持つ石川善一氏。神に食を奉納する、包丁式というのを手掛けられるとのこと。紹介VTRのあと、日本人の食のルーツを教えてくれた。まこもがやがてお米となり、日本人はこの米を大切にしてきた。お水、塩、お米。

 しかし近年、お水が濁ってきたという。農薬、化学肥料、当たり前に使われている、人間は70%が水。日本人の心はどうか?

 日本人がお米を食べなくなった。日本人はお米を食べて生きてきた。昨今糖質制限や健康志向で白米はともすると悪者にされてしまう。しかし日本人はずっと米を食べてきた。それで日本人が太ったという事実はない。

 このモーニングセミナーの前日、おむすびのワークショップが開かれた。そこでおむすびの大切さを知る。おむすびをラップで作っていませんか? 手が汚れずとても楽で、子供の頃これが紹介されると、瞬く間に広がり今や常識となっている、ラップでおむすび。

 しかし手で結ぶことに大きな意味がある。そう常在菌だ。人間は菌の中で生きている。これでも個人的にも倫理でも、菌の大切さを学んでいる。そう、素手で握ったおむすびは、発酵食品になるとのこと。ラップでは? さらに塩の付け方、結び方、そしてこれまでのおにぎりとの違い。

 歴史や日本人のルーツを辿ると、米に行き着く。何が正解か? そこはわからないが、これまで何千年も食べてきたものを、表面的な理由で悪者にする。やはり浅はかというほかない。いろんな良いことをしているが、情報ばかりで自分がどうしたいのか? 答えはあるか?

 自分のおにぎりもそれなりに美味しかったが、先生の真似をして作ったおむすびは、明らかに違った。母親が直接手で結ぶおむすび、これが子供に母の常在菌を伝える。やはり我々は見えるものに惑わされすぎているのだと思う。

 何千年も繋いできたものを、浅はかな知識や理屈で捨て去ってしまう。本当に大切なものはなにか? さまざまな切り口から教えてくれた。特に母親の大切さ、共働きが当たり前の世の中、子供のために何をするべきか。男女平等、ジェンダーフリー、新しい価値観は大切だが、やはり役割はある。

 子供たちは病んでいる。傍観者ではない、我々は当事者だ。意識ではなく意思だ。明日どうするのか? 自分がどう動くのか? 子供を育てる。その中心にあるのが、お米。軸を通すためにお米が必要。

 そしてこの光の塩むすび。日本人の身体はずっと昔から米でできている。理屈を超えた強いメッセージ。今回のモーニングセミナーはいつもとは違う。神が降りてきたかのような言葉の力を感じる。

 日本人としての軸。塩むすびの作り方は決して難しいものではない。教えていただいたおむすびは、決して難しいものではない。作って、食べて、子供にも食べてもらう。そんなところから、はじめてみたいと思う。

専任幹事 内山 聡 記

平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
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