倫理から学んだ営業力(永業力)

東京都港区倫理法人会 川上 美保 副専任幹事

第649回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 倫理から学んだ営業力(永業力) 』
講話者:東京都港区倫理法人会 川上 美保 副専任幹事

 今回の講話は、東京都港区倫理法人会の川上美保副専任幹事。先月の竹原さんと同じ港区の方、やはり今年2月に富士研での縁から、講話をお願いし実現しました。竹原さんの体験も衝撃的でしたが、その竹原さんを鬱病のどん底から引き上げた一人だということ。

 そんな美保さんから、会場の我々にお願い。「い〜れ〜て!」と言ったら、「い〜い〜よ!」
幼いころはいじめられっ子だった、仲間に入れてもらうことが、なによりも安心するという。そう語る川上美保さんの半生も生半可ではない。

 美保さんの年齢からしたら、かなり高齢となる明治生まれのお父さん、障がいのあるお母さんの元に生まれた。裕福な家庭が一変、事業の失敗から路上生活に。子供ながらにそれが当たり前だったため、辛いという想いでより、両親と一緒にいられることが何より嬉しかったという。

 両親がみんなと違う。二人とも身体的に運動会などには出てくれない。そんな両親に対して、友達から言われる。子供ながらにそのことは受け入れていて、想定内だったが、生活保護を受けていた自分は、給食費を払う時に列に並べないため、みんなにバカにされる。これはこたえたそうで、その後人間不信になるきっかけになる。中、高校生では、反動でかなりヤンチャな少女時代だったようだ。いじめられないために、強く見せようとする。

 その後大人になり、結婚式直前で破談になるという経験の後、母親仲間三人とキーパンチャーの会社をスタート。キーパンチャーの仕事を経て、極小未熟児の子供が生まれる。母親と娘の二人の介護で、働かざるを得なかった。内職の地道すぎる経験を経て、名詞入力のキーパンチャーの仕事を得ることで、冒頭の三人の会社が始まる。

 はじめての営業は、社員募集の電話をかけまくったという。大手企業に臆することなく、お客様相談室を突破口に快進撃を続ける。美保さんは「営業はママが最強」という本を執筆されている。その営業手法は破天荒の一言。名だたる大企業に面接を装い、またある時はお客様相談室にお客様を装いコンタクトを取る。コンタクトを取とることに成功したら、あとはプレゼンで仕事につなげる。打つ手は無限だ。

 しかし天狗になっていた彼女は、突然トラブルに見舞われる。1000万を超える借金、大きな借金を抱えて、困った時に相談した方に、50万貸してくれる社長を10人書きなさいと言われたという。目の前の社長の名前さえ書けない。知り合いはたくさんいるのに、自分を助けてくれるほどの社長は知らない。

 人脈とはなにか。その時父に教わった6つの脈
   人脈 人間力
   任脈 喜んで働く
   尋脈 聴く力
   尽脈 応援力
   刃脈 時間管理、捨てる
   心脈 感謝力
   陣脈 仲間 倫理法人会

 これは全て栞にあるよ。そんなことを言った方から、倫理法人会に誘われる。目の前の人でなく、周りの目を気にして、倫理の誘いを断っていた。新しいことを始める勇気がなかった。見えない声に左右されていた。それは自分の意思ではない。

 一つから習慣を変える。てっぺんの大嶋さんと出会い、マザーニアという働くお母さんの団体を立ち上げる。お母さんの夢を叶えるイベント。出版を果たし、出版記念パーティーをからさらに出会いが広がる。そのご縁から、凡努塾をスタート、塾を受けた方が活躍している。

 倫理と出会ってから、少しずつ筋が通ってきた。初めから熱心に通ってたわけではないが、倫理法人会の仲間との縁から、講話の依頼が来るようになる。その縁を人脈として育てる。その繋がりは50名を超える今回のzoomの参加者に現れる。

 最後の3分でお子さんの話。最初の会社が危機になり、借金の中自分を見失った時、夢を持っているか? 娘に聞かれた。

 極小未熟児で生まれた娘は夢の国で踊るのが夢。身長が足らないので、規定には届かない。それでも諦めずにダメ元で頑張っていたという。うそとホラの違い。嘘は過去のことだという。ホラは未来に向かってつく言葉。根が生えるほどホラを吹き続けた娘は、やがて年齢制限最後の年、「ほらね」と合格を勝ち取る。

 そんな娘さんの話で締め括られた講話は、大きな拍手と女性陣の涙で幕を閉じた。講話の後は矢沢永吉の話で盛り上がる、彼女の夢はいつかこの倫理法人会で、矢沢永吉の講話を実現させること。

 彼女を見ていると、実現可能におもえてくる。多くの人に勇気を与える人でした。

専任幹事 内山 聡 記

平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
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