失敗から学ぶ万象我師

平塚市倫理法人会 幹事 成田 崇

第621回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 失敗から学ぶ万象我師 』~人を変えさせようとする前に人の話をよく聴く~
講話者:平塚市倫理法人会 幹事 成田 崇 氏

 今回の講師は、平塚市内で屋根外装専門に工事を行っている、創業1937年の「成田屋」の3代目であり、最近は北軽井沢でプライベートキャンプ場の経営も始めたという、背が高くイケメンの成田 崇 さんが、ご自身の失敗談と、失敗から学んだ事を、笑いを交えて楽しくお話してくれました。

 入社2年目の髪型はロバートデニーロに憧れてモヒカン。その頃思っていたのは、「やることやっとけば何しても自由でしょ?」。入社五年目は、プロサーファーになりたくて、カリスマサーファーを真似して髪型をロン毛に。「自分は自分それが個性でしょ?」と思っていた。人から止めた方が良いよと言われても、全く人の話は聞かなかったそう。

 だが、現実は甘くない。下請けの厳しい現実を目の当たりにすることになる。打開するため、リフォームに進出したいと思っていた矢先に、大手の会社から声が掛かり暫くは順調な時期が訪れたものの、大手との些細なトラブルから3年間の受注が完全ストップ。億単位の損失をもたらしてしまう。更に、腕が良く、工期を守れ、お客様対応も出来るスペシャル職人さんを、些細な喧嘩から失うことになってしまった。その頃いつも思っていたこと、それは「相手が悪い、自分は悪くない」。

 なんでこうなってしまったんだろうと悩んだ末に、「相手の気持ちを知ろうとしなかった」ことに気づく。その後、コミュニケーションに関する勉強を必死にやり、相手の話をとにかく良く聞く、心から聴く傾聴力を身に着ける事に専念したそう。そしてその後、倫理法人会に入会し、「万象我師 人を改めさせよう、変えようとする前に、先ず自らを改め自分が変えればよい」の言葉に出逢う。今でもこの言葉が一番好きだそうだが、この言葉に従って、社内でも色々な実践重ねていると言う。結果、業績はどんどん伸び、社内も明るくなり、お客様からの信頼も勝ち取りお客様も心から喜んでくれるようになったとの事でした。

 このお話を、成田さんは、2代目のお父さんの目の前で堂々と語っていました。私は先ず、その事に感心しました。自分が成田さんの立場だったら、果たして父の目の前でそもそも講話をすることが出来るだろうか?と。よっぽど自分のやって来た事に自信を持てなかったら、なかなか自分の親の前では話せませんよね? お話には出て来ませんでしたが、お父さんとの関係はどう変化したのかな?についても、聞いてみたいなと思いました。お父さんも嬉しそうに頷きながらお話を聴いておられたので、今では凄く良い関係であることは間違いありませんが、自分の過ちに気付き、学び、即実践する姿勢は素晴らしいなと思いました。

 講話後のシェア会では、成田さんは普段から人の事を良く見ていて、髪型や服装などを褒めてくれたり、本当に良く話を聴いてくれるという感想が沢山上がっていました。心から自らを省みて、自らを変える事を実践していることが良く分かりました。こうと決めたら、やってやって、やり抜く、運命自招や、己を尊び人に及ぼす(尊己及人)も実践されているんだなとも感じました。素晴らしいですね。

 倫理法人会では、今回のお話の様に、な失敗から成功に導いたお話など経営者に役立つお話をたくさん聞くことが出来ます。是非、モーニングセミナーに参加して、あなたのビジネスに役立ててみてはいかがでしょうか?
平塚市倫理法人会では、いつでもあなたのご参加をお待ちしております。

副専任幹事 安藤文逸 記

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