第611回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ：『 集客の為に動画を撮ってはいけません！ 』～コミュニティ運営で気付いた動画の本当のチカラ～
講師：動画集客コンサルタント 遠藤 優子 氏
講話者の遠藤さんは、美貌と自信を身にまとい、とても明朗なお人柄。現在は動画集客コンサルタントとしてライブ動画に精力的に取り組み、「レッツゴー動画部」というコミュニティを運営し、順調に事業を伸ばしています。しかし、成功の影には、やはり苦難の歴史がありました。
エステティシャンとして働き始め、エステ技術を磨き上げた後、茅ヶ崎でエステサロンを７年半経営。しかし、お店の売上は右肩下がり。最終的には毎月25万のマイナスを出す状況に陥り、風呂無し、キッチン無し、給湯無しの店舗で生活もするように。それでもお金が足りず、割の合わない専門学校の講師をしたり、キャバクラでバイトをして生活を補填する日々。睡眠時間も短い時は1.5時間程。ふと、「私は一体何をやっているんだろう？」との思いが沸き上がり、スタッフにも辞めてもらい、自らを省みた。自分に足りないのはビジネスの勉強だと気付き、東京にビジネスの勉強に行き、マーケティングを学んだ。
マーケティングを学び、目から鱗。今までのビジネスがどうして上手く行かなかったかが分かり、1対1のビジネスから、1対多のビジネスを志す事に。そんな時、ライブ動画が良いと言う話を聞いた。やってみよう！と思ったものの、自分はマイナススタート。怯んだものの、ここで負けたら終わり。それは嫌だ。ライブ動画をやると強く心に決め、人の３倍やることを決意し、毎日朝昼晩の1日3回、3ケ月で300回以上のライブ動画配信を行った。すると３カ月後には生徒さんも順調に増え、売上が300万になった。他人のパーティに出掛けて行くと、自分の周りに人だかりが出来るまでになった。マスコミからも沢山声が掛かった。
しかし、慢心とは恐ろしいもの。調子に乗ってやっていたら、遠藤先生にはついて行けないと半分の生徒さんが離脱。ショックの余り、半年間笑顔を失いライブ動画を撮れなくなった。6ケ月後、久し振りにライブ動画をやる気になり、やってみると、心待ちにしていた人達からコメントが沢山入って来た。応援のコメントや、感謝のコメント。本当に、本当に嬉しかった。
そこで、大切な事に気付く。ライブ動画は集客の手段ではなく、コミュニケーション。集客は結果にすぎない。等身大の誤魔化しの利かない、嘘のつけないコミュニケーション。でも、だからこそありのままの自分を認めてくれた人が集まり、応援してくれる最高のコミュニケーションの場。心からそう思えるようになった。
SNSは、1対多。‟みんな”とこちらは思うが、相手からすると、その人しかいない。リアルもSNSも一緒。‟みんな”という人は存在しない。一人ひとりの為に発信しよう。一人ひとりとのコミュニケーションの大切さが身に染みる。
現在、レッツゴー動画部は会員数1400人を越えた。この気持ちを忘れない限り、会員数は増え続けるだろう。
以上が、遠藤さんのサクセスストーリー。素晴らしいとしか言い様がありませんが、このストーリーには、倫理の教えの沢山の要素が含まれている事に気付く。苦難福門（天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず、まずその心志を苦しめ、その筋骨を労す）、運命自招（終始一貫やってやってやりぬく人、これが世に言う成功者である）、明朗愛和（真に正しい事とは、先ず己が救われ、それと一緒に人が救われることでなくてはならぬ）、勤労歓喜（人を助け、人を救い、人の喜びをわが喜びとする、その喜び、これこそ地上無比の喜びである）、万物生々（金銭はその人の働きに応じて、自然に恵まれるもの）、信成万事（心の底から信じてくれる人には、うそをつくことが出来ぬ。信ずる人をごまかすことは出来ぬ）、尊己及人（己の一切を学問にささげ、事業に傾け、仕事に没頭してこそ、初めて異常（ふしぎ）の働きが出来る）、等々。
遠藤さんは、倫理の会員ではありませんが、取っている行動はまさに絶対倫理に基づいた行動。知らずにそれを成し遂げていることに感服しました。ライブ動画は彼女の天職。「人生は神の演劇、その主役は己自身である」が、まさに当てはまるなぁと感じました。私もグズグズと不平不満を並べている暇はない。自らの役割をしっかりと自認し、そこに全てを捧げねばならないと強く思いました。自分にとっての天職とは何か？ 合っているかどうかは分かりませんが、アニメ動画で人の心を動かす事かと今は信じています。心折れることもありますが、続けて行こうと思います。遠藤さん共々、私も応援していただけたら嬉しいです。
今回も沢山の気づきをありがとうございました。
副専任幹事 安藤 文逸 記
