貴方の知らない鰻の話

第585回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『貴方の知らない鰻の話』
講師:瀬下 知也 氏 小山中央倫理法人会 会員(有)川魚瀬下 代表取締役

曾祖父の代から続く鰻屋の4代目である瀬下氏。子供の頃から鰻屋を継ぎたいと思い、18歳になった時に父親に後を継ぎたいと申し出たが、お前はまだ遊んでいろと言われてしまった。仕方がないので、30才迄スキーに没頭し、世界中を滑りまわったそう。その間、世界の美味しいものを食べ歩き、そのたびに鰻との比較をしていたという。

鰻は世界中で食べられているそうだが、日本の鰻がやはり一番美味しい種類だそうで、特に蒲焼は日本独自の文化。その文化をしっかり守って行きたいと、30歳になり4代目を継ぐべく、鰻の修行に入った。

本日の講話では、①上記の鰻屋になったお話、②鰻の一生のお話、③タレのお話の3点についてお話いただいた。

興味深い点がいくつかあったが、やはり気になったのは鰻の稚魚の漁獲高が年々減っており、取引金額もどんどん高騰していること。人口孵化の研究も進んでいて、4年後位には商業ベースに乗る可能性もあるそうだが、まだどうなるかはわからない。そんな状況の中、お客様に美味しい鰻を食べていただくための努力を続けている姿勢には感心した。

ご本人も仰っていたが「苦難福門」である。瀬下氏の様に美味しい鰻を食べていただくためにチャレンジを続けている方々を応援したいと感じた。鰻業界は、人工ふ化に成功しないと鰻が食べられなくなってしまうかもしれない瀬戸際に立たされているそうなので、人口孵化に成功し、再び美味しい鰻を安く食べられる時が来ることを願って止まない。

平塚市倫理法人会

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