SDGs×持続可能な国・日本

平塚市倫理法人会 会員 (一社)SISA 代表理事 小野 利隆

第702回 平塚市倫理法人会経営者モーニングセミナー
テーマ:『 SDGs×持続可能な国・日本 』
講話者:平塚市倫理法人会 会員(一社)SISA 代表理事 小野 利隆 氏

 今回の講話は、このほど当会に加わってくれた、小野利隆氏による、ご自身のSDGsの活動からのお話。小野氏は日本青年会議所時代、草創期からSDGsに関わっている。最近よく聞く言葉だが、実はイマイチ理解していないかもしれない。

  • サスティナブル
  • ディベロップメント
  • ゴール

 2030年までに持続可能な社会を作るために示された、17の大きな目標と169の具体的な行動計画。その中でも重要なものについて。

 サプライチェーンの責任。サプライチェーンとは、原材料から製造、流通、販売、消費の流れのこと。この流れすべてで、環境や人権に配慮する。

 次に人権とビジネス。例えばファストファッションなどで安売りの裏にある、過酷労働、児童労働の問題が言われている。カカオ豆の生産現場でも、問題が指摘されたいる。また6人に一人、日本でも子供の貧困→相対的貧困、これは構造的な問題だという。

 世界の二つの問題。

  • 地球のオーバーシュート 環境の逼迫
  • 絶対的貧困→一部の富裕層が稼いでも、圧倒的に資金が足りない。

 SDGsは、Trans forming our world. 我々の世界を変革するという大きな目標の一つたという。チェンジではなく、トランスフォーム。表面的な変化ではなく、根本的な変革が必要だということだ。

 これには個人の変革と社会の変革の両輪が必要。営利と非営利(社会善)の世界は現在別物だという認識がある。しかし社会的な良いことが、利益を生み出すような仕組みにトランスフォームすることが必要。

 着物のリメイクを通して、廃棄物の削減から雇用の創出まで。日本は実はサスティナブルな社会だった。欧米の短期的な視点から、日本の伝統的な三方良しの精神が必要ではないか?

 日本は2982年の建国の歴史。得を得るのではなく、徳を得る文化。憎しみに立ち上がり、正義をかざす。新しい変革には、日本の昔の文化がヒントになるということは、今いろんなところで言われている。日本の歴史をもう一度見直すことは、元に繋がるという倫理の教えにも繋がる。

 言葉だけでなく、その本質を知り、できることから行動することが大切だと、改めて考えさせられる講話でした。

専任幹事 内山 聡 記

平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー

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