精神障害・発達障害の方が幸せに働くために

一般社団法人ペガサス 代表理事 木村 志義

第677回 平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
テーマ:『 精神障害・発達障害の方が幸せに働くために 』
講話者:一般社団法人ペガサス 代表理事 木村 志義 氏

 今回の講師は一般社団法人ペガサスの木村志義氏の凱旋講話。そう木村さんは元平塚市の会員。一昨年自宅が東京のため移転、退会していた。ペガサスは平塚に事業所があり、今回は仕事関係での講話を依頼した。

 仕事は障害者の就労支援。元々大手タイヤメーカーのサラリーマンだった木村さん、しかしサラリーマンは向かなかったようだ。そこで起業に踏み切るが、最初は障害者の派遣事業を始めた。

 障害者の事業は福祉に想いの強い方が行うイメージがあるが、木村さんは特にこだわりはなかったそう。大手ひしめく人材紹介業で特徴がなければいけない。困っている人にニーズがあると弟さんに言われた。これは経済的な考え方だが、社会的な意義も大きい。直感的に素晴らしいことだと感じ、障害者専門の人材紹介業を始める。

 全く障害者の知識もなく始めたが、関わる中でさまざまな問題にぶち当たる。特に精神障害、発達障害の雇用は難しい。リーマンショックで障害者雇用が大幅削減されると、会社は倒産の危機に。事業譲渡により会社は倒産こそ免れたが、整理することになると、次はその精神障害や発達障害を主に扱う、現在のペガサスを立ち上げる。

 困っている人を助けたい。そのことを楽しむかのように、自然体で取り組む姿からは、気負いは感じられない。障害者の多様性にはまった。発達障害と精神障害の方の大変さに気づいてしまった。しかしその問題を細かく分析し、その困りごとを解決するように、事業を組み立てる。

 小学校高学年から中高生を対象とした就職塾、在宅での就労支援など、事業は困りごとを解決するために起こされる。障害者には自分を知り、自分を受け入れることを目指す。それは自己肯定感。そして在宅での就労支援は、障害者のみでなく、子供が小さいお母さんや、また支援する側のスタッフにも役に立つ。

 社名の由来は動物占い。木村さんはペガサスだとのこと、自由に飛び回るペガサスに、会社勤めは合わないのもうなづける。ニーズは困りごとの中にある。でも簡単に解決できないから、困りごとになる。それをペガサスの羽を広げて、大空を駆け回って直感とひらめきで解決していく。

 木村さんと一緒に、平塚の事業所の方が見えた。今後ペガサスは会社として平塚市倫理法人会に復帰する。木村さんは東京だが、会社のスタッフが学びにきてくれるとのこと。また一緒に学べる。久しぶりとは思えないほど、木村さんは会に溶け込んでいた。そして久しぶりに誕生日のためこられた、湘南ベルマーレの水谷社長とは、なんと大学の同級生。持ってるとしか言いようのない木村さんは、やはりペガサスなのだろう。

専任幹事 内山 聡 記

平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
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