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鬼手仏心

第674回 平塚市倫理法人会
経営者モーニングセミナー
テーマ:『 鬼手仏心 』
講話者:(一社)倫理研究所 監事
    前原 幸夫 氏

 今朝の講師は前日夜開催された、倫理経営基礎講座の講師も務めた、倫理研究所、前原幸夫監事。岡山県で税理士法人を営み、岡山県会長を経験されている。前原監事は、2回の脳梗塞を経験している。朝起きる確証はない。病気によって、生きているありがたさを感じているという。

 「鬼手仏心」

 これは外科医を指しての言葉だそう。外科の手術は身体にメスを入れる、行為だけを見たらみたら恐ろしいが。患者を治すという心があるから、治療となる。コロナもそうではないかという。その裏に仏の心があると思えば、一見酷い仕打ちのように見えるが、それは良くなるための治療かもしれない。

 「苦難福門」

倫理では苦難は幸福に至るための門だと教える。

 岡山県で税理士法人を営み、岡山県会長を経験されているが、税理士事務所を法人化した背景には、そんな経験が元になっているという。岡山県会長時代、一緒に働いていた税理士が、辞めたいという。通常税理士が事務所を辞めると、自分のお客さんを連れて行ってしまうので、事務所の痛手となる。当時の方面長にそのことを愚痴っぽく相談すると、その方の好きなようにさせなさいという。言われた通りにすると、独立といっても社内独立という形でやりたいと、税理士法人を立ち上げる話に。そこからさらに優秀な別の方も参加することになり、現在の会社の元ができたという。現在は11人の税理士、三つの拠点を構えるまでになったが、全てはあの時方面長の言葉を受け入れることから始まった。

 「捨我得善」

捨てることが福を呼び込む。

 それが倫理を学んでみようと思うきっかけになり、県会長となり、法人スーパーバイザーとなり、現在に至る。その学んだ倫理の世界、純粋倫理とは? 良いことをすれば福が訪れる。徳と福の一致する世界をこの世で実現できる。道徳というのがあるが、それを行っても会社が発展するとは限らない。宗教では良いことをすれば、きっと天国には行けるという。栞にもカント程の大学者でもあの世でしかできないと言った、徳と福が一致する世界。それが純粋倫理である。

 道徳と何が違うのか? 道徳も素晴らしいが、道徳は行動規範で、それを行う心までは規定されていない。どんな心でそれを行うか? それが福を呼び込むポイントであり、純粋倫理はそこを説いている。

 「明朗、愛和、喜働」

こんな心持ちで、幸せは叶う。行動ももちろん大切だが、心の在り方の方が圧倒的に力が大きい。心が先。目に見えない世界が、目に見える世界を作っている。明るく、朗らかに、喜んで働く。こんな簡単なことでと思うかもしれない。しかし常にその状態というのは、本当に難しい。だから苦難がある。

 仏教では苦難は前世の業の報いだというが、倫理では一歩進んで、それは自分を鍛えるために現れたものだと考える。神仏、あるいはサムシンググレイトは、言葉を持たない。だから人の誤りを苦難として与える。垂示思想というのだそうだ。

 前述したが、講師は脳梗塞を経験している。こんなに倫理を頑張っているのに、なぜ自分が脳梗塞になるのか? 倫理を学んでいると、むしろ苦難が増えると聞いたことがある。それはより上に行くための、天の啓示だからだと。

 その時休むことを疎かにしていたことに気づく。残業している社員を見ると、よくやっていると。定時で帰る社員には、眉を顰めていた。脳梗塞は休めのサイン。会社では金曜日は当時政府も取り組んだ、早く帰る「プレミアムフライデー」(どこに行ってしまったのか?)を取り入れた。

 苦難は先に行けない壁ではない。ノブの付いているドアであると。苦難は次から次にやってくる。丸山敏雄先生の亡くなる直前の言葉を紹介してくれた。

 「先のことを心配するな。
 自然に任せて処置を取れ。
 喜べ。」

 コロナでも同じ。心配するな。自然に任せて。喜べ。自然にというのが正に純粋倫理だと思う。

 もう一度脳梗塞を起こしたら、覚悟するように言われているそうだ。そんな身体を張って学んでいる体験を、こうして我々に伝えてくれる。

 前日の基礎講座から、倫理についてとてもわかりやすく教示してくれた。実践とは特別なことをするのではない。当たり前のことを続けるのが実践。明るく、朗らかに、喜んで。そして純情(素直)に。純粋な子供はこうやって生きている。知恵のついた大人にはこんなことが難しい。だから、学び続ける必要があるんだと思う。

専任幹事 内山 聡 記

平塚市倫理法人会 経営者モーニングセミナー

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